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インプラント治療で使用する歯科治療用金属は大きく分けて2種類。
1つはフィクスチャーと呼ばれる人工歯根で、歯根の役割を果たす部品です。もう1つはアバットメントと呼ばれる、人工の歯を取り付ける部品です。
身に着けていた金属製のネックレスや指輪、ピアスや時計などで触れている皮膚が赤くただれたり、腫れあがったり、かゆみが出たり、といった症状がある金属アレルギーですが、インプラント治療を行う上でも最も注意したいことの一つです。
インプラントの治療は、顎の骨に金属の人工歯根を埋め込んで治療しますが、最近ではフィクスチャーとアバットメントの2つの部品部分には、医療用の純チタンを使用することが増えています。
この医療用チタンは、禁足が溶け出しにくい特徴があり、金属アレルギーになりにくいメリットがあります。
チタンは常温常圧では酸や塩分にもほとんど反応することがなく、錆びないという特徴があります。強さは鋼鉄と同じくらいですが、重さは鋼鉄の45%という軽い金属です。
軽くて丈夫で変化しにくく汗などにも強いため、身体との相性も良いとされています。
しかし、チタンによる金属アレルギーの症例はそんなに多く報告はされていませんが、中にはチタンに対するアレルギーを持っている方がいるのも事実です。
チタンを使用したインプラントはまだ年数も浅く、口腔内という非常に苛酷な環境で使用されます。したがって体に取り込まれる確率は低いとはいえません。
金属アレルギーに不安を持っている方には、メタルフリー治療がおすすめです。
メタルフリー治療は、上部構造をセラミックやジルコニア、ハイブリッドセラミックなどの補綴物を使用することにより、金属アレルギーを防ごうというものです。
その中でもよく使用されているのが、ジルコニアを使用したインプラント治療です。
歯科で使用されているジルコニアは金属のジルコニアとは異なる、機械的性質も科学的性質も全く異なるセラミックス素材です。
オールジルコニアは、フィクスチャーもアバットメントもジルコニア製です。
また究極のメタルフリー環境を目指し、インプラントだけでなく、生体に触れる器具全てがジルコニア製で行うノンメタルインプラントという治療もあります。
DENTISTS
※姫路市内のインプラント対応歯科を調査し、公式HPでインプラントメーカーを明記、麻酔に関して静脈内鎮静法をとっている歯科のみを紹介しています。(2020年12月1日時点)
※治療費用はインプラント1本分の価格を公式HPから算出したものとなります。
※インプラント治療の費用・期間について
インプラント治療の平均的な費用は1本当たり30~40万円ほど、治療にかかる期間は平均で7ヶ月~13ヶ月とされています。費用・期間とも、個人の健康状態や、クリニックの体制によって異なるので、詳しい情報はクリニックに直接お問い合わせください。
※副作用について
インプラント治療のリスクとして、インプラント周囲炎や、金属アレルギーが発症することなどが考えられます。 また、持病などの状態によっては、治療を受けることによって合併症を惹き起こす可能性もあります。不安や懸念点がある方、詳しく知りたい方はクリニックへご相談ください。
※インプラント治療について
治療内容や治療に使う医薬品・医療機器は医院・クリニックによって異なります。各院・クリニックのインプラント治療で採用している医薬品・医療機器の中には、厚生労働省未承認のものを使用している場合があります。費用相場・治療期間・回数、リスクや副作用なども治療内容によって異なります。保険適用の有無をはじめ入手経路、諸外国における安全性、同一性能を有する国内の承認医薬品等の有無、副作用・リスクなど、詳しくは各院・クリニックに直接お問い合わせください。
参考:インプラントネット(https://www.implant.ac/cost/#link01-1)、ストローマンインプラント公式(https://straumannpartners.jp/medical/implant/flow/)