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インプラントは破損してしまうことがあります。インプラントの破損原因は複数あるため、破損や不具合を感じたら早めに受診しましょう。ここでは、インプラントの破損原因や対処方法の目安などを紹介します。
インプラントは経年によって劣化します。上部構造は素材によるものの10~15年程度が寿命だといわれており、長期間使用すれば破損リスクは高まります。セラミックの割れや欠けなどが生じる可能性があるでしょう。
また、経年劣化以外の要因によってインプラントが破損するケースもあります。たとえば咬み合わせが悪い・歯ぎしりや喰いしばりが多い・硬いものを噛むことが多いなどの場合には、インプラントに過度の負荷がかかります。負荷がかり続けることで、破損しやすい状態になってしまうでしょう。
たとえばセラミックは劣化すると割れや欠けが生じますが、壊れやすいというわけではありません。寿命を超えた長期使用や、過度な負荷によって破損してしまいます。
もしも丈夫さや硬さのみを求めるのなら金属を選ぶべきですが、美しさを両立できません。その点セラミックの上部構造は金属のような丈夫さはないものの、美しさを損なわずにすみます。また、丈夫さと美しさの両方を追求する場合は、ジルコニアを選択することもできます。
インプラントの上部構造やアバットメントが破損したケースであれば、修理できる可能性が高いでしょう。破損の状態によってどのような対処が必要になるかは異なるため、破損原因と対処方法の目安を紹介します。
インプラントは土台部分と上部構造に分かれたつくりになっています。 そのため、たとえば人工歯が破折したりヒビが入った場合、インプラント体に問題がなければ上部構造だけを取り外し、人工歯を修理することが可能です。
人工歯が緩んでぐらぐらする場合は、人工歯とインプラント体を連結しているアバットメントを修理します。アバットメントを調整することで人工歯とインプラント体がしっかりと連結し、ぐらつきを改善できます。 ただしアバットメントが破損している場合は、該当箇所を修理・調整してから連結を行います。
インプラントがぐらぐらと揺れるものの、人工歯の破損やアバットメントの不具合がない場合、顎骨に問題が生じている可能性があります。インプラントそのものに問題はなく、インプラント周囲炎や顎骨の周辺組織異常などが疑われるでしょう。原因を特定したのち、インプラントの撤去や再手術を検討します。
インプラントの破損や不具合が生じた場合、再手術が必要になるケースもあります。
破損原因や破損箇所によって異なりますが、必要な処置や判断は歯科クリニックが行います。破損や不具合が生じている場合は、インプラント治療を受けた歯科クリニックを早めに受診しましょう。
インプラントの脱落はインプラント周囲炎が原因となっていることが多いため、インプラント周囲炎を治療してから再埋入手術を行う可能性が高いでしょう。ただし、インプラント周囲炎によって顎の骨が少なくなっている場合は、再治療の前に骨を増やす治療や人工骨を移植する手術が必要です。また、再手術を行えないケースもあります。その場合はインプラントを撤去し、ブリッジや入れ歯による修復を検討します。
インプラントがぐらぐらと揺れているけれど、人工歯にもアバットメントにも問題がないケースがあります。インプラントを支える顎骨の状態に原因があるため、再手術が可能であれば、必要な治療を行ってからインプラントを再度埋入します。
DENTISTS
※姫路市内のインプラント対応歯科を調査し、公式HPでインプラントメーカーを明記、麻酔に関して静脈内鎮静法をとっている歯科のみを紹介しています。(2020年12月1日時点)
※治療費用はインプラント1本分の価格を公式HPから算出したものとなります。
※インプラント治療の費用・期間について
インプラント治療の平均的な費用は1本当たり30~40万円ほど、治療にかかる期間は平均で7ヶ月~13ヶ月とされています。費用・期間とも、個人の健康状態や、クリニックの体制によって異なるので、詳しい情報はクリニックに直接お問い合わせください。
※副作用について
インプラント治療のリスクとして、インプラント周囲炎や、金属アレルギーが発症することなどが考えられます。 また、持病などの状態によっては、治療を受けることによって合併症を惹き起こす可能性もあります。不安や懸念点がある方、詳しく知りたい方はクリニックへご相談ください。
※インプラント治療について
治療内容や治療に使う医薬品・医療機器は医院・クリニックによって異なります。各院・クリニックのインプラント治療で採用している医薬品・医療機器の中には、厚生労働省未承認のものを使用している場合があります。費用相場・治療期間・回数、リスクや副作用なども治療内容によって異なります。保険適用の有無をはじめ入手経路、諸外国における安全性、同一性能を有する国内の承認医薬品等の有無、副作用・リスクなど、詳しくは各院・クリニックに直接お問い合わせください。
参考:インプラントネット(https://www.implant.ac/cost/#link01-1)、ストローマンインプラント公式(https://straumannpartners.jp/medical/implant/flow/)