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インプラントにフッ素入り歯磨き粉を使用して良いのか、気になっている人も多いのではないでしょうか。本記事では、フッ素入り歯磨き粉とはどういったものか、またフッ素入り歯磨き粉を選ぶ際のポイントなどについて解説しています。
フッ素入り歯磨き粉とは、その名の通りフッ素が配合されている歯磨き粉のことです。歯磨き粉はさまざまな成分が配合されていますが、フッ素は主に歯を強くする効果があるとされています。
そんなフッ素入り歯磨き粉には3つの効果が期待できます。一つ目は、カルシウムやリン酸の補給を促進し、初期の虫歯を修復することです。歯は「脱炭」することで溶けていき、「再石灰化」することで修復されます。フッ素は歯を修復する再石灰化の促進効果を持つと言われています。
二つ目は歯の強化です。フッ素は歯のエナメル質を強化し、歯を強く丈夫にする効果があるとされています。そのため、歯の健康を維持するのに役立ってくれます。
三つ目は菌の働きを弱めることです。フッ素は細菌の働きを弱め、虫歯菌が酸を作り出す働きを抑える効果があると言われています。
インプラント手術後にフッ素入り歯磨き粉を使用してもいいのか、気になる人が多くいると思いますが、結論から述べると使用しても問題ありません。
実は以前まで、フッ素入り歯磨き粉はインプラントに影響があると言われていました。そのため、インプラント手術後にフッ素入り歯磨き粉を敬遠していた人もいるでしょう。
しかし、日本口腔衛生学会の新たな発表内容によると、インプラント手術後でもフッ素入り歯磨き粉は虫歯や口内ケアのために推奨すべきだという見解に至りました。
フッ素がインプラントを腐食させるリスクが低いこと、虫歯予防のメリットが大きいことなどが、推奨される理由として挙げられています。
参照元:(PDF)一般財団法人口腔保健協会(https://www.kokuhoken.or.jp/jsdh/statement/file/statement_20150508.pdf)
インプラント手術後にフッ素入り歯磨き粉を使用したい場合、選ぶときのポイントは以下を参考にしてください。
フッ素入り歯磨き粉ですが、市販のものを使用して問題ありません。ただし、研磨剤が含まれる歯磨き粉は避けましょう。インプラントにダメージを与えるほか、削れた部分に汚れが付着する、歯茎の炎症を起こしてしまうなど、いくつかデメリットがあるためです。
また、顆粒入りの歯磨き粉も使用するのを避けた方がいいと言われています。顆粒入りの歯磨き粉は研磨剤が含まれていることが多いためです。
もし顆粒入りの歯磨き粉を使用する場合は、低研磨のもので歯科クリニックから販売されているものや、炭酸カルシウム、ケイ素などが含まれないものを選びましょう。
炭酸カルシウムやケイ素は粒子が粗いと言われており、インプラントを傷つけてしまう可能性があるためです。
DENTISTS
※姫路市内のインプラント対応歯科を調査し、公式HPでインプラントメーカーを明記、麻酔に関して静脈内鎮静法をとっている歯科のみを紹介しています。(2020年12月1日時点)
※治療費用はインプラント1本分の価格を公式HPから算出したものとなります。
※インプラント治療の費用・期間について
インプラント治療の平均的な費用は1本当たり30~40万円ほど、治療にかかる期間は平均で7ヶ月~13ヶ月とされています。費用・期間とも、個人の健康状態や、クリニックの体制によって異なるので、詳しい情報はクリニックに直接お問い合わせください。
※副作用について
インプラント治療のリスクとして、インプラント周囲炎や、金属アレルギーが発症することなどが考えられます。 また、持病などの状態によっては、治療を受けることによって合併症を惹き起こす可能性もあります。不安や懸念点がある方、詳しく知りたい方はクリニックへご相談ください。
※インプラント治療について
治療内容や治療に使う医薬品・医療機器は医院・クリニックによって異なります。各院・クリニックのインプラント治療で採用している医薬品・医療機器の中には、厚生労働省未承認のものを使用している場合があります。費用相場・治療期間・回数、リスクや副作用なども治療内容によって異なります。保険適用の有無をはじめ入手経路、諸外国における安全性、同一性能を有する国内の承認医薬品等の有無、副作用・リスクなど、詳しくは各院・クリニックに直接お問い合わせください。
参考:インプラントネット(https://www.implant.ac/cost/#link01-1)、ストローマンインプラント公式(https://straumannpartners.jp/medical/implant/flow/)