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歯を失った際の治療法として、インプラント、入れ歯、ブリッジの3つが一般的ですが、これらは噛む力(咀嚼能率)に大きな違いがあります。食事がおいしく食べられるかどうかは、全身の健康にも関わる重要なポイントです。それぞれの特徴と噛む力の違いについて、具体的な数値を交えて解説します。
天然の歯で噛む力を100%とした場合、各治療法の咀嚼能率(噛める力)の目安は以下の通りです。
| 治療法 | 噛む力の目安(天然歯比) |
|---|---|
| インプラント | 80%~90% |
| ブリッジ | 60%~70% |
| 入れ歯 | 30%~40% |
インプラントは、あごの骨に人工歯根(インプラント体)を直接埋め込む治療法です。骨と人工歯根が結合するため、土台が安定しており、天然の歯に近い感覚で噛むことができます。その回復率は天然歯の80〜90%と言われ、強い力で噛みしめることが可能です。周囲の歯を削る必要がなく、他の歯への負担をほとんどかけずに独立して機能します。
入れ歯は、歯ぐきの上に人工の歯を乗せて支える構造です。噛んだ時の力が柔らかい粘膜に吸収されてしまうため、天然の歯に比べて噛む力は弱くなります。入れ歯の噛む力は、30〜40%程度まで低下するとされています。また、取り外し式であるため、安定性が低く、食事中に動いたり違和感を覚えたりすることがあります。
ブリッジは、失った歯の両隣にある健康な歯を削り、橋をかけるように人工の歯を被せて連結する方法です。固定式であるため入れ歯よりも安定感があり、噛む力は天然歯の60%~70%程度を維持できます。ただし、支えとなる両隣の歯には、失った歯の分も含めた噛む力がかかるため、過度な負担がかかりやすく、支台歯の寿命を縮めるリスクがあります。
よく噛むことは、単に食事を楽しむだけでなく全身の健康に寄与します。食べ物を細かく噛み砕くことで胃腸への負担を減らし、消化吸収を助けます。また、噛む刺激は脳への血流を増やし、脳の活性化に良い影響を与えると言われています。
さらに、満腹中枢が刺激されやすくなり、食べ過ぎを防ぐことによる健康維持にも役立ちます。
治療完了後のインプラントは、天然歯とほぼ同等の力で噛めるため、食事制限はほとんどありません。入れ歯では噛み切るのが難しいステーキや弾力のあるイカ・タコ、硬いおせんべい、前歯でかじるリンゴなども問題なく食べられます。ただし、極端に硬すぎるものを強く噛むと人工歯が欠ける可能性があるため注意が必要ですが、基本的には多様なメニューを楽しめます。
噛む力は、インプラントが天然歯に近く、次いでブリッジ、入れ歯の順になります。噛む機能の維持は、お食事を楽しむことや、健やかな毎日を送るための大切な要素です。それぞれの治療法のメリットとデメリットを理解し、ご自身のライフスタイルに合った選択をすることが大切です。
DENTISTS



※姫路市内のインプラント対応歯科を調査し、公式HPでインプラントメーカーを明記、麻酔に関して静脈内鎮静法をとっている歯科のみを紹介しています。(2020年12月1日時点)
※治療費用はインプラント1本分の価格を公式HPから算出したものとなります。
※インプラント治療の費用・期間について
インプラント治療の平均的な費用は1本当たり30~40万円ほど、治療にかかる期間は平均で7ヶ月~13ヶ月とされています。費用・期間とも、個人の健康状態や、クリニックの体制によって異なるので、詳しい情報はクリニックに直接お問い合わせください。
※副作用について
インプラント治療のリスクとして、インプラント周囲炎や、金属アレルギーが発症することなどが考えられます。 また、持病などの状態によっては、治療を受けることによって合併症を惹き起こす可能性もあります。不安や懸念点がある方、詳しく知りたい方はクリニックへご相談ください。
※インプラント治療について
治療内容や治療に使う医薬品・医療機器は医院・クリニックによって異なります。各院・クリニックのインプラント治療で採用している医薬品・医療機器の中には、厚生労働省未承認のものを使用している場合があります。費用相場・治療期間・回数、リスクや副作用なども治療内容によって異なります。保険適用の有無をはじめ入手経路、諸外国における安全性、同一性能を有する国内の承認医薬品等の有無、副作用・リスクなど、詳しくは各院・クリニックに直接お問い合わせください。
参考:インプラントネット(https://www.implant.ac/cost/#link01-1)、ストローマンインプラント公式(https://straumannpartners.jp/medical/implant/flow/)