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リウマチを患っていても、インプラント治療を受けられる可能性は十分にあります。ただし、治療を受けるにはいくつかある条件をクリアし、慎重に治療を進める必要があります。そのため、詳細な内容は必ず歯科医に確認してください。本記事では、リウマチの方がインプラント治療を検討する際に生じる疑問や懸念について、ポイントを踏まえて解説していきます。
インプラント治療を希望した際に、歯科医がリウマチの既往歴に対して慎重な姿勢を見せることがあります。それは決して治療を拒否しているわけではなく、安全な治療のために確認すべき医学的なリスクが存在するためです。歯科医が特に注視しているのは、主に「服用されているお薬」と「リウマチの症状そのもの」がインプラント治療に与える影響です。
リウマチの治療では、炎症や痛みを抑えるために様々な薬剤が用いられます。これらの薬剤はリウマチの症状をコントロールするために不可欠ですが、インプラントのような外科手術を行う際には、その影響を考慮しなければなりません。
リウマチ治療には、体の免疫機能を抑制する薬が用いられます。リウマチによる免疫反応を抑えるために重要ですが、一方で、手術後の傷口が細菌に感染しやすくなるリスクを高める可能性があります。インプラントが顎の骨と結合する期間に感染が起こると、結合がうまくいかず、治療の失敗に繋がることもあります。
ステロイド薬を長期的に高用量で服用している場合、骨を作る細胞の働きが抑制され、骨がもろくなっている可能性があります。インプラントは十分な量と質の骨に支えられて初めて機能するため、骨密度の低下は治療の成功を妨げる一因となり得ます。
リウマチの症状そのものが、インプラント治療の長期的な維持に影響を及ぼす可能性も考慮されます。
リウマチの症状が進行し、手指の関節に痛みや変形が生じると、歯ブラシや歯間ブラシを使った細やかな日常のセルフケアが難しくなることがあります。インプラントはむし歯にはなりませんが、歯周病と同じような「インプラント周囲炎」という病気にはなります。これを防ぎ、インプラントを長持ちさせるためには、日々の丁寧な清掃が何よりも重要です。セルフケアが困難になる可能性は、歯科医にとって大きな懸念点となります。
リウマチは、手足だけでなく顎の関節(顎関節)にも炎症や変形を引き起こすことがあります。もしインプラント治療後に顎関節の変形が進行すると、噛み合わせが大きくずれてしまう可能性があります。そうなると、せっかく入れたインプラントや被せ物に過剰な負担がかかり、再治療が必要になるケースも考えられます。
「リウマチの病状が安定しており、全身状態が適切にコントロールされていること」が、インプラント治療を受けられる大前提となります。
これらの条件が整っていれば、リウマチはインプラント治療が可能と判断され、治療を進めることが可能です。
リウマチ時のインプラント治療において、重要なのはリウマチを診ている医科の主治医との連携です。
歯科医は口腔内の専門家ですが、リウマチという全身疾患の管理や、処方されている薬剤の専門的な判断はできません。インプラント治療を進めるためには、以下のポイントを押さえ、主治医の協力のもとで治療計画を立てることが不可欠です。
まずはインプラント治療を行う歯科医院で、口腔内の診査、レントゲン、そして顎の骨の状態を三次元的に把握するための歯科用CT撮影といった精密検査を受けます。同時に、リウマチの既往歴、現在の症状、服用中の薬剤について正確に伝えます。この段階で、血液検査のデータがあれば、より詳細な評価に繋がります。
歯科医は、精密検査の結果をもとに、どのようなインプラント治療を計画しているかを明記した診療情報提供書(紹介状)を作成します。その書類をリウマチの主治医に渡し、インプラント治療を行うにあたって全身状態に問題がないか、また、必要に応じて治療薬の一時的な休薬や変更が可能かどうかなどを確認してもらう必要があります。すべては主治医の専門的な判断のもとで行われます。自己判断では行なえません。
主治医からの返信(診療情報提供書)を受け、歯科医は最終的な治療計画を立案します。全身状態、骨の状態、薬剤の影響などを総合的に判断し、確実に進めるための方法をまとめます。骨の量が足りない場合は骨造成手術を先に行うなど、治療期間が長くなる可能性もありますが、すべては長期的な成功のための計画です。
主治医の許可のもと、体調が安定している時期を選んで手術を行います。手術前から抗菌薬を服用して感染を予防し、手術後も徹底した口腔ケアと経過観察を行います。少しでも体調に変化があれば、速やかに歯科医および主治医に連絡することが大切です。
インプラント治療は、人工歯根を埋め込んだら終わりではありません。その状態を長く維持するために、治療後の定期的なメンテナンスが極めて重要です。特にインプラント周囲炎のリスクを考慮し、専門家によるクリーニングとチェックを欠かさず受ける必要があります。
一方で、残念ながら、すべての方がインプラント治療を受けられるわけではありません。全身の安全を最優先し、治療を見送るべき「絶対的禁忌症」と判断されるケースもあります。
これらのケースでは、インプラント治療のリスクが高いため、見送る形になります。
リウマチを抱えながらインプラント治療を検討する際、多くの不安や疑問が伴います。しかし、医学的なリスクを正しく理解し、適切な手順を踏むことで治療ができる可能性はあるのです。最も大切なのは、リウマチだからと諦めてしまうのではなく、「インプラント治療の実績が豊富で、かつ全身疾患への理解がある歯科医」に相談し、「リウマチの主治医」と緊密に連携をとれるかにあります。専門家からの相談を行い、ご自身が可能かどうかを見極めていきましょう。
DENTISTS



※姫路市内のインプラント対応歯科を調査し、公式HPでインプラントメーカーを明記、麻酔に関して静脈内鎮静法をとっている歯科のみを紹介しています。(2020年12月1日時点)
※治療費用はインプラント1本分の価格を公式HPから算出したものとなります。
※インプラント治療の費用・期間について
インプラント治療の平均的な費用は1本当たり30~40万円ほど、治療にかかる期間は平均で7ヶ月~13ヶ月とされています。費用・期間とも、個人の健康状態や、クリニックの体制によって異なるので、詳しい情報はクリニックに直接お問い合わせください。
※副作用について
インプラント治療のリスクとして、インプラント周囲炎や、金属アレルギーが発症することなどが考えられます。 また、持病などの状態によっては、治療を受けることによって合併症を惹き起こす可能性もあります。不安や懸念点がある方、詳しく知りたい方はクリニックへご相談ください。
※インプラント治療について
治療内容や治療に使う医薬品・医療機器は医院・クリニックによって異なります。各院・クリニックのインプラント治療で採用している医薬品・医療機器の中には、厚生労働省未承認のものを使用している場合があります。費用相場・治療期間・回数、リスクや副作用なども治療内容によって異なります。保険適用の有無をはじめ入手経路、諸外国における安全性、同一性能を有する国内の承認医薬品等の有無、副作用・リスクなど、詳しくは各院・クリニックに直接お問い合わせください。
参考:インプラントネット(https://www.implant.ac/cost/#link01-1)、ストローマンインプラント公式(https://straumannpartners.jp/medical/implant/flow/)