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下顎におけるインプラント治療は、上顎に比べて難易度が高いとされるケースがあります。本記事では、下顎のインプラントが難しい理由や骨量不足の原因、さらに骨が少ない場合の治療法について解説します。
下顎のインプラント治療が難しいといわれる理由は、大きく分けて解剖学的な制約と機能的な条件の二つに分けられます。さらに、奥歯部分では噛む力が強くかかるため、適切な咬合設計と噛み合わせの調整が重要です。
下歯槽神経は下顎骨の内部を走る重要な神経で、下唇や顎の感覚を司ります。インプラント手術では、埋入位置や深さが神経に近すぎると神経損傷のリスクが高まります。そのため、術前にはCT撮影を行い、三次元的に骨と神経の位置関係を把握することが不可欠です。
下顎骨は皮質骨と呼ばれる硬い骨質が多く、初期固定の面では有利ですが、ドリル操作や埋入時の負担が大きくなります。過度な力で埋入すると骨やインプラントにダメージを与える可能性があり、慎重なトルク管理が必要です。
下顎の奥歯は噛み砕く動作で最も大きな力がかかる部位です。インプラントに過度な咬合力が集中すると、骨の吸収やインプラントの破損、被せ物の脱離などを引き起こすリスクが高まります。そのため、咬合面の形態調整や複数本の連結による力の分散など、長期的な安定を見据えた設計が求められます。
下顎骨の骨量不足は、インプラント治療の実施可否に直結する重要な要素です。骨が足りない場合、そのままでは埋入が困難であり、骨造成などの追加処置が必要となります。骨が少なくなる原因としては、歯周病による骨吸収、抜歯後の自然な骨減少、全身的な体質や生活習慣の影響などが挙げられます。
歯周病は、歯を支える歯槽骨や歯根膜に炎症が及び、骨の吸収を引き起こす病気です。炎症が進行すると、歯槽骨が溶けて歯が動揺し、最終的に歯の喪失に至ります。骨吸収が起こると自然に元に戻ることはないため、歯周病の早期発見とプラークコントロールが予防の鍵となります。
歯を失うと、その部位は噛む力による刺激が失われ、徐々に骨量が減少します。この現象は「骨吸収」と呼ばれ、特に抜歯直後の数ヵ月間で急速に進行します。将来のインプラントを見据える場合、抜歯と同時に骨を守る処置を行うことが有効とされる場合があります。
加齢や栄養不足、喫煙などの生活習慣は骨密度の低下を招きます。また、全身疾患や薬の副作用が骨形成を妨げる場合もあります。インプラント治療前には、これらの全身的要因も考慮した診断が必要です。
骨量が不足している場合でも、骨造成や再生治療を行うことでインプラントが可能になるケースがあります。代表的な方法として、サイナスリフト、ソケットリフト、GBR法(骨再生誘導法)があり、それぞれ適応や特徴が異なります。
主に上顎の奥歯部に適用される骨造成法で、上顎洞(副鼻腔)と呼ばれる空洞の底部を持ち上げ、骨補填材を充填する方法です。下顎には直接関係しませんが、上下顎の治療比較や全顎的な治療計画の中で説明されることがあります。
サイナスリフトに比べて低侵襲な方法で、上顎洞底を押し上げるように骨補填材を入れる手法です。骨不足の程度が軽度〜中等度の場合に適用されます。手術負担が比較的少なく、同時にインプラント埋入が可能な場合もあります。
骨が不足している部位に骨補填材を入れ、人工膜で覆って骨再生を促す方法です。下顎にも広く用いられ、歯周病や抜歯後の骨吸収で失われた骨の再生に有効です。骨の形成には数ヵ月を要し、治療期間が延びるものの、適切に行えば高い成功率が期待できます。
DENTISTS



※姫路市内のインプラント対応歯科を調査し、公式HPでインプラントメーカーを明記、麻酔に関して静脈内鎮静法をとっている歯科のみを紹介しています。(2020年12月1日時点)
※治療費用はインプラント1本分の価格を公式HPから算出したものとなります。
※インプラント治療の費用・期間について
インプラント治療の平均的な費用は1本当たり30~40万円ほど、治療にかかる期間は平均で7ヶ月~13ヶ月とされています。費用・期間とも、個人の健康状態や、クリニックの体制によって異なるので、詳しい情報はクリニックに直接お問い合わせください。
※副作用について
インプラント治療のリスクとして、インプラント周囲炎や、金属アレルギーが発症することなどが考えられます。 また、持病などの状態によっては、治療を受けることによって合併症を惹き起こす可能性もあります。不安や懸念点がある方、詳しく知りたい方はクリニックへご相談ください。
※インプラント治療について
治療内容や治療に使う医薬品・医療機器は医院・クリニックによって異なります。各院・クリニックのインプラント治療で採用している医薬品・医療機器の中には、厚生労働省未承認のものを使用している場合があります。費用相場・治療期間・回数、リスクや副作用なども治療内容によって異なります。保険適用の有無をはじめ入手経路、諸外国における安全性、同一性能を有する国内の承認医薬品等の有無、副作用・リスクなど、詳しくは各院・クリニックに直接お問い合わせください。
参考:インプラントネット(https://www.implant.ac/cost/#link01-1)、ストローマンインプラント公式(https://straumannpartners.jp/medical/implant/flow/)